さくら行政書士事務所
このページでは、お墓の中のご遺骨が、どれくらいの時間で土に還るのかについてご説明しています。
ご遺骨はどれくらいの時間で土になるのでしょうか。
改葬(お墓の移転、お墓の引っ越し、墓じまい)について、ご遺骨が土に還っているかどうかで必要な手続きや手順は異なります。
専門の国家資格者がご説明します。
改葬、墓じまい、お墓の移転、引っ越しや整理、無縁墳墓改葬の代理、代行を主要な業務とする専門の行政書士事務所です。
改葬許可申請などの法律上の手続き、手配はもちろん、行政機関との交渉もお手伝いいたします。
墓石の解体撤去や墓地を更地にする整地工事を依頼する石材店さんなどの手配もいたします。
散骨や樹木葬、永代供養、永代納骨などをご検討の方のご案内もいたします。
お墓に納めたご遺骨は、果たして何年くらいで土に還るのか、土になるのか。
ご遺骨が土に還るまでにはどれくらいの期間が必要なのか。
このようなご相談をいただくことがあります。
お墓に納められているご遺骨を、他のお墓に移す場合には、法律上、行政機関に改葬許可申請を行い、改葬許可を得る必要があります。
この点、厚生労働省より出されているご遺骨が土に還っている場合の改葬についての墓地埋葬法に関する通達により、ご遺骨が土に還る、土になるなどして現存していない場合には、お墓の土を移転させたとしても改葬にはあたらないとされています。
よって、ご遺骨が土に還っている場合には、行政機関の改葬許可を得ることなくお墓の移転を行うことができることとなります。
ですが、ご遺骨が土になっておらず、まだ形を留めている場合には、改葬許可申請が必要であることになります。
このように、法的に、ご遺骨が土に還っているか、土になっているか、それとも、形を留めているかによって、扱いが異なります。
ご遺骨が土に還っているかどうかは、法的に大きなポイントとなりますので、簡単な問題ではありません。
では、どれくらいの期間でご遺骨は土になる、土に還るのでしょうか。
実際にご遺骨が土に還る場合にはかなりの年数が必要で、場合によっては100年以上前のご遺骨が残っていることもあるようです。
現在ではかなり少なくなった土葬ですが、100年以上前に土葬されたご遺体の髪の毛や皮膚が残されている事案も少なくありません。
土葬したご遺体を改葬しようとした際に、ほとんど変化が無かったという例もあるようです。
当事務所のお付き合いのある石材店さんより、土葬されたご遺体については、少なくとも100年ほどは土には還らないというお話しをうかがったこともあります。
土葬されたご遺体が土に還るまでには、百年単位のかなりの長時間が必要であるようです。
火葬したご遺骨をお墓の中の土に撒いて埋蔵した場合でも、ご遺骨が細かく砕けることはあっても、数十年は骨のままで残っていることは一般的です。
また、火葬されたご遺骨でも、お骨つぼに入れた状態で埋蔵されている場合には、なかなか土に還ることはありません。
科学的には、お墓の土の性質によってご遺骨が土に還るまでの時間は異なるようです。
例えばご遺骨は物質的・化学的にはカルシウムを主成分としますので、土壌が酸性であるほど、ご遺骨が土に還るまでの時間は短くなるようです。
また、最近の火葬施設は性能が良く、ご遺骨を火葬するとセラミック状になり、なかなか土に還らないという見解もあります。
お墓に埋葬された事案とは異なりますので単純な比較はできませんが、土に触れるような形で葬らない場合には、1000年以上もご遺体が現存していることもあります。
例えば、大阪府の阿武山古墳の被葬者は藤原鎌足(中臣鎌足)であるという説が考古学上有力視されています。
この古墳では1934年に行われた調査でほぼ現存するご遺体が発見されていますので、藤原鎌足であるという考古学の説に従えば、1300年程度経ってもご遺体は現存していたことになります。
純粋な法律論に立脚すれば、細かいかけらのようになっているご遺骨を「土である」と定義できるかによるかどうかがメルクマールであると思います。
現実にご遺骨が土に還っているか、事前にはなかなかわからないことが一般です。
「きっと土になっているだろう」と思って改葬を進めたところ、ご遺骨が土になってはおらず、現存していて手続きをやり直すことになった、という事例をうかがったこともございます。
このように、ご遺骨が土に還るまでには長い年数が必要です。
現実にご遺骨が土に還っているか、お墓を開けるまでは事前にはなかなかわからないことが多いです。
実際の運用を考えると、改葬許可の手続きを得ておいた方が確実性は高いように思われます。
法的にはご遺骨が土に還っている場合には改葬許可申請は必要ないこととされていますが、現実にはかなりの長期間にわたってご遺骨はそのまま残っていることが多いことから、当事務所では原則的には改葬許可の申請はしておくことをおすすめしています。
もちろん、ご遺骨が土に還っていたとしても、事前に改葬許可を得ておいて問題はございません。
ご遺骨が土になるまでの年数と、確実性を考慮して、実際の改葬については、やはり改葬許可申請を行い、事前に改葬許可を得ておく方が確実性は高いと思われます。
実際に当事務所でも、ご遺骨が土に還っているかもしればい場合であっても、確実性を考慮し、改葬許可申請を行って進めるようにしています。
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事務所サイトの開設日:2006年9月3日
このページの公開日:2014年8月18日
このページの最終更新日:2019年3月2日
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